2015年2月16日月曜日

リードスイッチを使った「永久コマ」

以前、トランジスタ1個と2種類のコイルを重ね巻きにした「永久コマ」を作りましたが

今回はリードスイッチを使った「永久コマ」を作ってみました。

リードスイッチを使った「永久コマ」は多くの人がネットに掲載をされてます。
「リードスイッチゴマ」で検索すると色々と出てきます。
検索結果はこちら

リードスイッチは磁石によって、回路を入れたり切ったり出来るスイッチで
100均でも販売されている防犯ブザーの中に入っていますが
性能があまりよくないので、
パーツ店で購入したものの方がいいかも知れません。
10個250円程度のお得なものもあります。
http://akizukidenshi.com/catalog/c/creedsw

コイルとLEDを並列~単3乾電池1個~リードスイッチ
と直列に繋いでいます。

(自己誘導起電力を利用してLEDを点滅させるので、
LEDの接続は電池に対しては本来の極性とは逆です。)


コイルの横に高さ16~20mm程度の木片を貼り
この上に小皿を置きます。

リードスイッチは木片の上部に貼りました。


この上に陶器の小皿を置きました。
プラスチック製の時計皿や老眼鏡のレンズなどでも良く回りますが
コマが回転した時に傷が出来たり
同じところで長時間回ると、傷やくぼみが出来たりするので、陶器にしました。


コマはナットとワッシャー、軸は爪楊枝を使って
大・小 2種類作ってみました。
(大は直径22mm、小は直径18mmのワッシャーです。)



片方がN極、もう片方がS極が外向きになるように貼り付けます。
回転の勢いで吹っ飛ぶことがあるので、接着剤でシッカリ貼り付けます。

コマに貼った磁石がリードスイッチに近づくとスイッチオンになり
コイルに電流が流れ、磁石と反発または吸引します。
磁石が離れると、スイッチオフになり、
コイルの自己誘導起電力によってLEDが点灯します。

回転させると、大きいコマはほぼ同じところで回転し、
小さいコマは円を書くように回転しました。
しかし、小さいコマはあまり安定感がなく
磁石が小皿にあたって倒れることもありました。
大きいコマの方が安定していて いいかも知れません。

動画で撮ってみました。


単3アルカリ乾電池を入れ、電池の持続時間を調べたところ・・・
約8時間回転し続けて倒れました。


<電圧波形の自由研究>

①LEDを接続していない状態のコイルの端子電圧
正方向は約1.0Vです。
自己誘導起電力は  最大で約300V程度出ていました。

②青色LEDを接続したときのコイルの端子電圧
コイルの両端に青色LEDを繋ぐと、自己誘導起電力は約7V程度になりました。
下の約11msでコマが1回転しているのでは?と思います。
少し周期の長いものと短いもののペアになっています。
どちらかが、コイルにN極が近づくとき、どちらかがS極が近づくときではないでしょうか。
もし11msで1回転とすると、1秒間に91回転してることになりますね。


③LEDにかかる電圧について
LEDは順方向に約7Vの電圧がかかっています。
しかし!! 今回使用した青色LEDの順方向電圧の
最大定格は5V(順方向電流が25mA流れたときの電圧)です。
(逆方向の電圧は逆電圧最大定格5Vに対して1.0Vなので問題なし)

LED2個を直列に入れると、1個あたりに7V(2個で14V)がかかります。

LED1個と直列に抵抗300Ωを入れると、
LEDにかかる電圧は約5Vになりました。
(LEDの光り方は少し悪くなります。)


今回はこの対策をとらず、LED1個だけを接続した状態で
数日間コマを回し続けましたが、
LEDに特別な変化は見られませんでした。
(徐々に壊れて、光り方が悪くなるなどの変化はなし、温度上昇もなし)
数か月、数年と回し続ければ、LEDが徐々に壊れるかもしれません。

気になる場合は、LEDに直列に抵抗300Ωを入れるか
LEDの代わりに整流用ダイオードを入れてもいいかも知れません。
何も入れないと、リードスイッチの負担が大きく
壊れる可能性があります。


これ以外の実験や工作も掲載していますので、
是非こちら ↓ も見てみて下さい。

(Flashで作成しているため、スマホや携帯で見えない場合もあります。)




2015年2月10日火曜日

2015年2月1日日曜日

白熱電球の中でクルクル回る「かざぐるま」と「だっこちゃん」(100均のゆらゆら人形の基板を使って)

100均(キャンドゥ)のゆらゆら人形の基板を使って、
白熱電球の中でクルクル回る、
「かざぐるま」と「だっこちゃん」を作ってみました。

振り子運動を回転運動に変える工作です。

下の方を開けると、コイルとソーラー電池、
人形の下の方に磁石がついています。


ソーラー・コイル・コンデンサ(220μF)は基板で制御され発振回路を形成。
コイルに流れる電流を入れたり切ったりして、
磁石が反発or吸引して振り子運動をします。

(どうも、日本パール加工の「ゆらゆら人形」は220μF、トレードワン製は470μFが使われてるようです。
どちらでも回転に大きな違いはありませんでした。)

動作原理は↓ このようなイメージです。


コイルの横にガラス片を貼り付け、その上に穴を開けたアルミ板を貼っています。

白熱電球は極を外して、中も壊しました。
上部にルーターで穴を開けています。
直径16mmのワッシャーにダイソーで販売されてる、
小さいネオジム磁石を貼り付け(N極とS極が交互になるように)
軸は植木用の硬い針金ですが、先端は針にしています。
その繋ぎにビーズを使っています。

かざぐるまを中に入れ、L字型の木材で高さ調整。

アルミ板の穴を開けたところに、軸の針を置きます。
磁石はコイルの真上ではなく、半分ずらしたところになります。
磁石とコイルは、回転に影響のない範囲でなるべくスレスレのところ。


だっこちゃんの方は、このままでは入らないので、
口金とガラスの境目をルーターで切断しました。

上の部分はルーターで穴を開け、
白熱電球から取り出したガラスの筒を埋め込んでみました。
見た目はこっちのほうがいいかな~?
(かざぐるまの方は穴だけです。どちらでも同じように回ります。)

ガラスの接着剤はこれがいいような気がします。
これまたダイソー製ですが・・・(^^;

出来上がったのがこれで~す。
ガラス片の上で尖った針が回転するので、摩擦抵抗が少なく よく回ります。

動画で撮ってみました。

このビデオは蛍光灯でソーラー電池に照明をあて 回転させていますが、
昼間の窓際の方がよく回ります。

ただ・・・
「これならゆらゆら人形のままの方がいい!」
と言われそうですが・・・?




これ以外の実験や工作も掲載していますので、
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